「ちょっとそれ聞き捨てならないわよ?まさかまた男ができたんじゃないでしょうね!冗談じゃない!これ以上家族が増えたらどうやって生活してくのよ!」


新たな家族の誕生に怯えるアタシ。
ママならやりかねない。

「やぁねぇ、男だなんて…。お客様よ。」


「本当に?」


「本当よ!さっ、遅れちゃう遅れちゃう!ピノコお願いね!」


ママは長いスカートを翻しながら玄関へ向かった。


「じゃ行ってくるわねん!ん〜チュ、チュ、チュ!!」


ピノコにしつこいくらいキスを浴びせてからママは出かけて行った。


怪しい…。
浮かれすぎてる。
絶対にお客様じゃない!

また、一つ不安要素が増えた。