こんなに朝早くても活動を開始してる人はたくさんいる。


毎朝、柴犬の子犬に語りかけながら歩くおじいさん。


水まきをしながら、必ずアタシに微笑みかけてくれるおばさん。


野球の朝練に向かう少年達…。


そして…。


「おはよ!」


「おはよう!」


ジョギング帰りの優がアタシを待っていてくれる。

「いつも待ってくれてなくてもいいのに。」


「いや、帰り道だから。」

そっけなく言ったけど、本当は優の家まですごく遠回りなのを知ってる。

他愛もない話しをしながら早歩きすると、あっという間に新聞は減っていく。


新聞の束が薄くなるにつれて、もう終わりか…って少し名残惜しくなる。

優もそう思ってくれてるのかな?