利香15歳・5児の母です!

「携帯だけじゃないよ。コスメや洋服、それにファッション雑誌だって、欲しい物は街に溢れてる…。学校からの帰り道、友達とファーストフード店寄ってたり、クレープ食べながら語りたいの!そんな当たり前の事もできないなんて情けないよ!」


「アタシだって同じだよ…。でも仕方ないじゃん?我慢しなきゃ…。」


わめき散らすエマをなだめながらアタシも悲しくなってきた。


「あ〜あ、こんな事なら援交でもしようかな?」

「なんて事言うの!」


「冗談じゃん?」


ティッシュペーパーを引き寄せ涙を拭うと、エマは毛玉だらけのスエットを脱ぎ捨て、ミニスカートをはいた。


「遊びに行ってくる!」


「ちょっと、どこへ?」


エマの後を玄関まで追いかける。


非難していた兄弟たちが、ふすまの陰から顔を出してこちらの様子を伺っている。