「ママ、アタシ、中央高校で決めたから!」
ファンデーションを何層にも叩いていたママの手がピタリと止まった。
「中央?利香は明かり女子に行きたいんじゃなかったっけ?」
教育テレビに夢中になりはしゃぎまくるピノコの怪我の心配をしながら、用紙に志望校を記入した。
「だって無理じゃん?」
「どうして無理なの?」
「どうしてって…。明かり女子は私立だし、通うには遠いから寮生活しなくちゃ…。」
「なぁに利香?寮生活が嫌なの!この寂しんぼ〜!」
相変わらず話しの通じないママ。
アタシの口から「うちにはお金がないから行けない」って言いづらいの、わからないのかな?
そう言ったら、ママが傷つくじゃないのよ!
まぁ…。
傷つくようなタマじゃないか…。
ママの冷やかしをシカトしていると、志望校を書いた用紙に何か書いている。
「ちょっと!何してんの?これは大事な紙なんだからいたずら書きしないで!」
ママから用紙を奪い取ると、志望校の私立の欄に「明かり女子高校」と書き足されている。
ファンデーションを何層にも叩いていたママの手がピタリと止まった。
「中央?利香は明かり女子に行きたいんじゃなかったっけ?」
教育テレビに夢中になりはしゃぎまくるピノコの怪我の心配をしながら、用紙に志望校を記入した。
「だって無理じゃん?」
「どうして無理なの?」
「どうしてって…。明かり女子は私立だし、通うには遠いから寮生活しなくちゃ…。」
「なぁに利香?寮生活が嫌なの!この寂しんぼ〜!」
相変わらず話しの通じないママ。
アタシの口から「うちにはお金がないから行けない」って言いづらいの、わからないのかな?
そう言ったら、ママが傷つくじゃないのよ!
まぁ…。
傷つくようなタマじゃないか…。
ママの冷やかしをシカトしていると、志望校を書いた用紙に何か書いている。
「ちょっと!何してんの?これは大事な紙なんだからいたずら書きしないで!」
ママから用紙を奪い取ると、志望校の私立の欄に「明かり女子高校」と書き足されている。


