利香15歳・5児の母です!

「あの、なんかごめんね…。」


「な、何が?」


「だからその…。私、ちょっとイライラしてて、利香に八つ当たりしちゃったの。本当にごめん!」


「そんなぁ、こっちこそごめんね?気づいてあげられなくて。」


千草は首を振った。


「あんな事言っちゃったけど仲直りしてくれる?」


「もちろんだよ!」


やっとアタシたちの顔に笑顔が戻ってきた。


「はぁ〜、良かった!千草とまでギクシャクしたらどうしようかと思ってたの。」


「私とまで?」


昨日の出来事を知らない千草に、アタシは説明する。


「そんな事があったんだ?エマちゃん、可愛いもんね?2人の男に奪い合われるなんてドラマみたい!」


「奪い合われるんじゃなくて、両方逃したの!二兎追う者は一兎も得ずってね。可哀想だったけど、自業自得だって言ってやったよ!」


「それはちょっとキツいんじゃない?今、ちょうど傷ついてるだろうし?」


「いーの、いーの!アタシじゃなきゃガツンと言う人いないんだから!ママは二股してるの見て見ぬ振りしてたんだよ?信じられる?」


「アハハハ…。」


昨日までの事が嘘みたいに千草と普通に話せた。