利香15歳・5児の母です!

教室へ入ると、千草が登校していた。


アタシは千草と目を合わせないようにして自分の席へ向かう。


「おはよう…。」


ちょうど横を通り過ぎようとした時、千草の声がした。


立ち止まって振り返ると、千草が気まずそうな顔をしてもう一度言った。

「おはよう、利香。」


「あっ…、おはよ…。」


えーっと…。


距離を置きたいと言っていた千草が声をかけてきた事に驚き、どう対応していいかわからない。


しばらく沈黙が続いた。