利香15歳・5児の母です!

「エマのお姉ちゃんー!!」


玄関に着くと、下級生の女の子アタシを待ち構えていた。


茶髪のロングヘアーをコテで巻き、つけまつげをつけた派手な子。


「あれ、確かエマの友達の…。」


「浅見です!浅見百合子!でも、そんな事はどうでもいいんです!エマが!エマが!早くきてください!」


血相を変え、ただ事じゃないとばかりに騒ぎ立てる百合子を見て、すぐにエマに何かあったのだと悟った。


「行こう!」


泣き出しそうになったアタシの手を力強く引いて優が走った。