「まじうまかったよ!御馳走様!」


「どういたしまして!」


一粒のお米も残さず、綺麗にお弁当を平らげてくれた優を見て、作ってきて良かったと感じた。


「お前、将来いい奥さんになるよ?」


「えぇ?!」


あたふたするアタシを見てゲラゲラ笑う。


「バーカ!何、本気にしてんの?」


「う、うるさい!」


お弁当を片付けてさっさと教室に戻ろうとすりアタシに、優の小さな声が聞こえた。


「もし、将来もらい手がなかったら俺がもらってやってもいいよ?」


振り替えると、青空を見上げながらうたた寝をする優が薄目を開けて微笑んだ。


ドキドキした。


アタシには成宮君って彼氏がいるのに…。