「これ、作りすぎちゃったから良かったら食べて!」


優はアタシからおにぎりを受け取ると、子供みたいに目を輝かせた。


「まじて?いいの?」


「昨日の鯛焼きのお礼だよ。」


「ラッキー!ちょうど体が塩分を求めてたんだよ!頂きますー!」


豪快におにぎりをほうばった。


なんか可愛いな…。


「うっめぇー!」


「本当に?」


「うん!昔、母ちゃんが遠足の時に作ってくれた弁当と同じ味がするよ!」


ガツガツ食べる優にちょっとだけ見とれてしまった。


こんな一面もあったんだ…。


今までのイメージがどんどん崩れていく優に少しキュンとした。