「いつもここで食べてるの?」


「うん。購買のパン買って屋上に来るのが俺の日課。」


「そうなんだ?毎日パン?」


「おう!母ちゃん、夜遅くまで仕事してるし、朝はゆっくり眠らしてやりたいから弁当は作らなくていいって言ってんだ。」


「うちのママなんて、お弁当どころか家事一切しないよ?」


「ハハハ〜!すみれさんらしいや!」


優はイギリストーストを半分残して、袋にしまった。


「あれ、食べないの?」


「なんか甘いパンと甘いジュースにしたら気持ち悪くなった。お前の弁当何?」


アタシのお弁当の中身を気にする優に、チャンスとばかりに昨日のオムライス風おにぎりを渡した。