「うわぁ〜、空がキレイ!」


あまりにも真っ青で、雲一つ浮かんでいない空に感動したアタシは独り言を呟く。


千草と一緒にこの空の下でお弁当を食べたらどんなに美味しいだろう…。

ううん!
1人で食べても美味しいもんね!


暗い気持ちを振り切るように、誰もいない屋上の真ん中に座った。


「わーい!貸切だぁ!頂きます。」


両手を合わせた時、誰かの人影が近づいてきた。

「残念ながら俺、先客。」

「優!!」


食べかけのイギリストーストとイチゴ牛乳を抱えた優がアタシの隣りに腰を下ろした。