「莎矢…、絋のことだけどさあ……。」


果織が言いにくそうに話を切り出す。



「どうしたの?」



少し小さな声で聞いた。



なんとなく果織の言いたいことは分かってる。



だって小さい頃から仲が良かった友達だもん。



言葉にしなくても、伝わってくるんだ…。