彼の手がキライ



フタを明けて4分の1くらい飲んで少し乾いていた喉を潤した。


まだ4分の3くらい中身が残っているペットボトルはバックの中に押し込む。



お父さんちを目的地として歩き始めた。





えーっと、ナインイレブンとワクドナルドの間にある細い道を通って……っと、あった!


駅から歩いて15分。


小5まで住んでいた家の前。


今は、お父さんと優羽くんと、彼のお母さんが住んでいる。


ドアから離れて顔を少し上げ、じっくりと家全体を見た。


あまり大きくはないけど一軒家だし、駅も近いから自分はこの家を気に入っている。