彼の手がキライ



膝を曲げたまま足の裏が台の上につく。


新井達也のお父さんはわたしの片膝を両手で持って、くるくると円を描くように回したり、くねくねと不思議な動きをしたり。


その不思議な動きが終わった後は、両膝はお腹の辺りまで来た。


脚を真っ直ぐにさせられて、次は右手首を持って台から高く上げられた。


ブラブラと左右に揺らされる腕。


腕を揺らしたまま台と背中の間に手を入れられ、ちょっとずつ台と背中の間から手が抜けていく。


腕を下ろされ、太ももの横に手がくる。


左も同じことをした。