彼の手がキライ







駅を出て、いつも利用する自販機の前に来た。


今、季節で言うと秋……なのかな?


まだ暑くてムシムシするけど。


手に持っていたピンクと黒のチェックのバックを左手首にかけ、右手で、ピンク色のリボンがついている長財布を取り出す。


小銭を入れているポケットから50円玉1枚と100円玉1枚を探して手にのせ、自販機に入れる。


何にしようかな~。


顎の下を人差し指でトントンとつつく。


無難にお茶にしようかな。


500ミリリットルのペットボトルに入っているお茶のボタンを押した。


落ちてきたペットボトルを取る。