彼の手がキライ



「今は特にないです」


今日は頭痛もなくて平気。



――急に、腕に暖かい感触に感じた。


足のツボを押さえるように、グウッと腕に指がくい込む。


「痛かったら言って下さいね」


ゆっくりと押さえるをじゃなくて、テキパキと早いスピードで力強く指が動く。


でも、“痛い”と言ったら力を弱めてくれた。


どっちの腕も終わった後は、背中に手に移動した。


背中はゆっくりと指が沈んでいき、ちょっとずつ腰に移動していく。


腰にいくに連れて、押さえる指の動きが少し早くなる。