彼の手がキライ



受け付けの女の人に言われた通りに、スリッパを脱いで台の上に乗った。


うつぶせになっても息が出来るように穴が開けられた枕みたいなものに顔を埋めた。


しばらくそのまま待っていると、受け付けの人とは違う女性の声が聞こえた。


左肩あたりに彼女の手が乗っている。


「矢沢さん、調子はどうですか?」


ちょ……調子?


調子って、どうやって答えればいいの?


質問の答え方に迷う。


だって初めてだもん。


「どこか痛いところとかありませんか?頭とか腰とか」


あっ……そういう風に言えばいいんだ。