彼の手がキライ



モテるわりには、歩くスピードを合わせてくれなかったり、こうして失礼なことを訊いてくるから、なんとも言えない。


というか、そんな細かいこと以前に、彼女をほったらかしにしていいの?



「矢沢さん、1番奥にどうぞ」


新井達也のセリフに返す言葉を探していると受け付けの人に名前を呼ばれ、1番奥にあるベッドのような台に連れていかれた。


その台には緑色の枕のような(枕にしては大き過ぎるけど)ものがある。


「ここにうつぶせになって、穴が開いているところに顔を置いて下さいね」