彼の手がキライ



「そう言うあんたはどうなのよ」


暗い気持ちをごまかすように、新井達也に質問をそのまま返した。


「オレ?言っとくけど、彼女くらいいるから。キスや、それ以上の気持ちいいことだってモチロンしているし」


指の腹で撫でていた唇を、舌でペロリと舐める仕草が色っぽい。


また、ゾクリと……触れられてないのに。


舌で舐めた唇から出てきた言葉に、ちょっとビックリした。


でも、よく考えたら別に変なことじゃない。


大きな一重の目に鼻筋の通った鼻、形のいい色っぽい唇。


キレイな顔の彼はモテる。