彼の手がキライ



「明日の放課後に整体に行く。約束だせ?破ったら……まぁ破ってもいいか。
無理やり連れていくとか強引なやつになりたくないし」


なによソレ。


約束の意味ないし。


しかも、強引なやつになりたくないって、十分強引なやつだと思うんだけど。


「喉乾いたぁ。なぁ、なんか飲み物ない?」


ピンクと黒のチェックのバックから少しのぞいている、お茶が入ったペットボトルを指差して言う。


「これが欲しいの?」


4分の1しか残ってないのに。


「それでいい」