彼の手がキライ



男の子3人の顔が自分に向いた時、優羽くんとわたしの関係を言った。


幼なじみということ。


お父さんが優羽くんの義父ということ。


お父さんのことまで話したのは、隠す必要がないと思っているから。


だって、3人とも優羽くんのことをよく分かっている。


新井達也以外の2人は、今日初めて会ったけど、なんとなくそう思うの。



「そうだったのか」


新井達也がフウッと息を吐いて、小さい声で言った。


和之くんと希莉くんは無言。



右手の手首につけている腕時計を見ると4時半。