彼の手がキライ



優羽くんのお母さんは、口を右手で覆ってふわりと笑う。


「ふふっ。もう料理は出来ているからね。リビングに行きましょう?」


本当に可愛らしい女性。





リビングに行くと、すぐに食事が出された。


ホクホクのジャガイモがおいしそうな肉じゃがと、みずみずしいレタスと真っ赤なプチトマトのサラダ、細く切られた大根とニンジンが入った味噌汁、白くてキレイなご飯が白いテーブルに3人分並ぶ。


大きな液晶テレビとダイニングの間に置いてあるテーブル。


液晶テレビを背中にしてイスに座る。