彼の手がキライ



タツの横に並んで太陽に向かって背伸びをする。


フーッと両手を下ろしたら、腕を引かれてタツの顔が目の前にある。


「おはよー、美羽」


ビックリした、キスされるかと思った。


「チューされるかと思った?」


いたずらに笑って、舌をだす彼。


「そんなことないもん!」

「えー、じゃあなんで今顔赤いんだよ」


顔が熱い、タツには口では敵わない。


タツといて、何気ない日常が幸せ。