彼の手がキライ



「あっ、もう時間だ!学校行かなきゃ!」


時計を見て慌ててカバンを持って玄関に向かう。


「お母さん、いってきまーす!」


玄関の扉を開けて家を飛び出した。


いつもの道を歩いて学校に向かう。







先週末、初めて施術以外でタツの手に触れた。


緊張して気持ちいいかとかはよく分からなかったけど、とても優しく触れてくれて、幸せな気持ちになれた。


足取りが前と比べて軽い。


毎日学校に行けば、タツに会える。


これ以上の幸せはない。