──3ヵ月後
お母さんの体調がだいぶ良くなって、前みたいに働けるようになった。
疲れが溜まっていたのが原因だったから、新井整骨院を薦めて通ってもらってる。
通うようになってからだいぶ楽になったみたい。
「お母さんね、美羽が優羽くんのこと好きなことに気づいていたの」
今日は月曜日、母も今日は仕事が休みらしく、朝早くに起きて一緒に朝食を食べている。
食パン、目玉焼き、ベーコンと至って普通のメニュー。
「なんで?」
「うーん、母親だからかな?」
何それ、根拠ないじゃん。
「優羽くんの母親とはね、幼なじみで同じ会社に就職したの。そこでお父さんとも出会ってね」
お母さんのこういう話は初めて聞くかもしれない。