緊張して心臓がバクバクする。 枕をギューッと掴んだ。 「もしかして緊張してる?」 「しっ、してないもん!」 嘘、緊張するに決まってんじゃん! 「ははっ、緊張してんじゃん!リラックスして。力入ってたらくすぐったくなるからさ」 ポンポンと頭を軽く叩かれて、自分の顔が赤くなるのが分かった。 良かった、枕の穴に顔を入れていて。 こんな恥ずかしい顔見られなくて良かった。 「じゃあ、はじめるよ」 タツの手がゆっくり動き出す。 整骨院のお父さんの手とはまた違った感覚。