「保健室に行ってきます」



授業中にもかかわらず、教室がざわついた。



それもそのはず、

めったにしゃべらない私がしゃべったんだから。



「・・・・・・・・・。」




先生までが呆気にとられていた。




「先生?」


「あっ、あぁ。行ってきなさい」



私は気にせず廊下に出ると、保健室とは逆の方へ歩き出した。