ふと、奥の参考書コーナーに、紗枝の姿を見かけた。 何やら真剣な顔で、高校生用の問題集をめくっている。 「紗枝」 近づいて声を掛けると、紗枝は肩をびくっと動かし、顔を上げた。 「なんだ。島井か」 眉を下げて、紗枝は微笑んだ。