『誰か、』



最後に僕が目を覚ました時には

もう 空に月が出ていた


自分が倒れている場所から血の臭いがして

もうすぐ僕は動かなくなるのだと悟った


すぐそばに

彼女が倒れていた

手をのばして触れた彼女の頬は

僕と同じように血で濡れていて


すでに冷たくなっていた