『誰か、』

男達は僕から彼女を奪い取り

森の中へと連れていく


返して

ねぇ、止めて

彼女は何もしていないじゃないか

ただ、あの国に生まれただけで

憎まれるような事は何一つ

していないじゃないか


追いかけて取り返そうと

彼女を助けようと掴みかかる僕の首を

軽々と締め上げた男の唇はこう動いた


「お前もあの女と同じくずだ」