まぁ、暇つぶしにはなるだろう。


私はそう思い、
支度し始めた。





しばらくすると、
友達が迎えに来た。



「あーあ、K高だからってそんなにやる気なくして……」



友達は少しガッカリした様な仕草をしてみせた。


「まぁ、
由梨は顔が良いからいいか。」



友達は一人納得すると
私の手を引き、待ち合わせ場所へと向かった。





「慎二くん!」



友達がK高男子に声をかけた。



「え、あれが?」




私は眉間にシワを寄せた。



髪は金に近い茶髪。
セットされたツンツンヘアーに、
無数のピアス。
あげくのはてには眉毛が無い。



───人違いじゃ……?



「おぉ!真実ちゃん、
久し振りやなぁ!」



───人違いでは無かった。



「他の皆はー?」



友達の真美がそう聞くと、



「まだ来てないねん」



と、彼は答えた。




「お、
あんたが由梨ちゃんやな?

噂道り美人な子やなぁ!」



彼は目をキラキラと輝かせ、
私を見る。



「中本由梨です。

よろしく………」



私がそう言うと彼はニカッと笑った。