世界中の誰よりも

先輩と二度目のキス。
あたしの人生でも二度目のキス。

ファーストキスよりも長いキスに、あたしは息をしていいのか分からず戸惑った。

だけど初めての時よりも、しっかりとリアルに信也先輩の唇を感じられた。


ゆっくりと唇が離され、名残惜しいとさえ感じたあたし。

不思議。

ただ口と口をつけるだけなのに、なんでこんなに幸せな気持ちになるんだろう。


信也先輩は空いていた方の腕をまわす。

そのままあたしの肩を押し、あたしはベッドに倒された。