翌朝あたしは珍しく朝食をとることにした。 寝ぼけた頭が、母の作ったベーコンエッグによって目覚めてゆく。 「幸、飲み物は?」 「オレンジジュースある?」 母は冷蔵庫から果汁100%のオレンジジュースを取り出し、コップに注ぐ。 中学の頃あたしは朝はオレンジジュース派だった。 最近食べなくなっていたのに、母はオレンジジュースを用意してくれていたようだ。 あたしは朝食を全て食べ終え、オレンジジュースを飲み干した。