「おい、待てコラ〜!!」


馬に乗り、前方を翔ける魔物に向かって、弓を引く。


ヒュッと音を立て矢は魔物に当たる。


刹那、魔物は灰となり視界から消える。


少年は馬を止め、下りる。


「腹減ったなあ…」


昨日から何も食べずに朝まで馬を走らせ、魔物を狩っていたのだ。


いくら、魔物の数が多くても無茶だったらしい。


「なんか食える物探すか…」


そう言って、道の脇の森に入った。