「へぇ……」 ……って、あたしも開けてないけど。 て言うか、お父さんの許可なんていちいち必要なくない? 「あっ……、お姉ちゃんも開けてないね。じゃあピアスあげてもダメか」 あたしの耳たぶを見て、さくらは苦笑する。 「ううん、貰っとく。彼氏できた記念にピアス開けるよ」 「勝手に開けちゃダメだよ。ちゃんとお父さんに……」 「はいはい」 生返事しながら、あたしは最初に目をつけたスカートを手にするとさくらの部屋を出て行った。