†Orion†〜Nao's Story〜



朝食を食べ終えたあと、亜里沙が家に来るまで少し時間があった。

たまにはあたしが亜里沙を迎えに行ってみようかな。

そう思って、玄関で靴を履いているときだった。


玄関のドアの向こうで、物音がする。

誰かがいるような気配。



「?」



亜里沙、かな?

いつもならインターホン押すのに。


首をかしげながらドアを開けると……



「!!」


「……はよ」



そこにいたのは、森谷だった。



「奈緒ー? もう行くのかー?」