離れたあとも、ほんのりと残っている森谷のぬくもり。 何か、言わないと……。 告白してくれたんだから、返事しなきゃ――…… そうは思うけれど、言葉が出てこない。 「じゃ、俺部活行くから」 森谷はあたしの返事を待つことなく、言いたいことだけ言って立ち去っていく。 タオル越しに聞こえる森谷の足音が、次第に遠くなる。 「ちょ……っ、森谷……っ」 勢いよくタオルを払いのけて振り返ると、すでに廊下に出ていた森谷が驚いたようにこっちを見ていた。 「あ……、あの……」