森谷が向かった先は、バスケ部の部室だった。 部室のなかにあたしと先輩が入った後、森谷はご丁寧に鍵をかける。 「……なに? 話って」 不気味なくらいに静かな部室。 張り詰めた緊張感に、あたしは思わず、ごくりと喉を鳴らす。 「もう、こういうことになったわけだから、先輩、認めてくださいよ」 先輩を見下すかのように、森谷は嘲笑しながら切り出す。 「……意味分かんないんだけど? こういうこと、とか。認める、とか」 先輩もまた、余裕たっぷりに苦笑しながら言葉を返す。