†Orion†〜Nao's Story〜



「ね、先輩。ゲームとかは?」



テレビのそばにあったwiiを見つけて、あたしはそう提案する。



「あぁ、あれ……。壊れていてできないんだよ」


「あー……、そうなんだ」



次のモノを捜そうとするけれど、スッキリとした先輩の部屋には適当なものが見つからない。



「……ひゃっ……!」



キョロキョロしていると、あたしが背を預けているベッドに腰掛けていた先輩が、後ろからあたしの小脇を抱え、自分の膝のうえに乗せた。