「えぇー、そうなの?」



なんて気が合うんだろう、あたしたち。

いや、当然といえば当然。

安全ピンでピアス開けるなんて原始的なことやるのは、あたしぐらいか。



ダブってしまったピアッサー。

結局、先輩が買ってくれたほうを使うことになって。

あたしが買ったほうは、また別の場所に開けるとき用に保管しておくことになった。



先輩の家は、学校からそう遠くはない距離にあった。

あたしの家とは正反対の方向で、先輩の住んでいる地域には初めて足を踏み入れる。

閑静な住宅街の一角にある先輩の家。

クリーム色の壁の二階建て。

緑の芝生と色とりどりの花で作られた庭はとても上品だった。



「……おじゃましまぁす」