十六のアタシは どこか 冷めた目で世の中を見ているのに、 胸の中では 真実の愛に憧れていた。 明菜と別れ、 家についてから真っ先に 自分の部屋に駆け込んで、 ベットに顔をうずめた。 階段を駆け上がった時 母が何か言ってた気がするが、 それすら耳に入らなかった。 先輩と会ってしまった事を考えると、 顔が熱くなった。 でも、すぐに 明菜を思い出して 胸が痛くなった。