──葬儀に参列してくれていたセシエルの友人たちがいなくなり、ライカたちも霊園を出る。
「ん? どうした?」
道路向かいにいた男をじっと見ているライカに眉を寄せる。
「あの人、見たことある」
クリアが持ってた紙にのってた。
「なんだって?」
休業していたセシエルだが、指名手配犯の情報だけは仲間たちが渡してくれていた。
チラシは引き出しの奥に仕舞ってあったのだが、いつの間に見つけていたんだ。いや、そんなことよりも今は目の前の男だ。
セシエルはライカが言った男に目を凝らす。
ブラウンの髪はショートの巻き毛で、青い目に太めの眉は強気な性格を表している。確かに、どこかで見たことはあるが本当に指名手配犯なのか?
男は見られていることに気付いたのかセシエルの視線に目を泳がせた刹那、一気に駆けだした。



