──それから一週間後、セシエルの携帯が震える。
子どもとの二人暮らし生活が安定するまではと、セシエルは仕事を受けずに貯金で過ごしていた。
「レンか。どうだった?」
<それが──>
「は? 死んだ?」
ライカの親を探してもらっていたレンの話に目を見開く。
<ああ>
ライカの父親は以前、酒で身を崩し職を失ってからは、なかなか仕事が見つからずに住む場所もなく、家族は放浪生活をしていた。
仕事が見つからないのは酒を止められずにいたからなのだが、母親はライカを可愛がれず遠のけて半ばネグレクト状態だった。
そんな二人が子どもを疎ましく思うのは当然ともいえる。
セシエルは、ライカの体型が異常に細かったのを怪訝に感じていた。数日、食べなかっただけでは、あそこまで細くはならない。
痣のこともそうだが、背中や腕に数カ所、丸い火傷の痕も見つけていた。



