「‥5時には帰るよ。」 「5時ね?わかった〜、気をつけてね。いってらっしゃい!」 莉子はニッコリと笑って、俺に手を振って言った。 初めて言われた… 『いってらっしゃい』なんて‥ 「‥あ、ああ。//じゃあ…」 俺は玄関の扉を開け、静かにドアを閉めた。 .