「それで、オジサン。今日の新作は?」 世間話もそこそこに、ガラクタを手に取りながら、私はおじさんに声をかける。 「あぁ、今日の新作はこれだ。」 松本おじさんは、誰が見ても分かるぐらい、うれしそうな顔をすると、ガラクタの1つを取り出して私と隆に見せる。 それは、丸い銀色の金属のボール。 特徴としては、電球が周りについてその球体の金属には何本もの線が走っており、球体がたくさんの部品の組み合わせから作られているのが見て分かった。