「それって……ものすごく、難しく言ってるけど、ようはビールってこと?」


 いや、まさかね……そんなことあるはずない……。


 頭の中で否定してみるが、やっぱり、そうだとしか考えられない。


「あなたたちの世界ではそう呼んでいるの?」


「うん……って言うか、私たちの世界では、ビールは全然希少価値もなければ、高級品でもなく…………」


 そこまで口にして、何かが私の中でひらめいた。


 同じように考えていたのはカオリの方も一緒だったらしい。


「ねぇ、鉄人機動くかな?」


「さあ?でも、試してみる価値はあると思うわ。」


 私たちは、顔を見合わせた。