「お待たせ、美里。さあ、行きましょう。」 私の手をとって、相変わらずうれしそうに歩みを進める 「そ、そんなこととは、露知らず、大変失礼しました。」 先ほどとは、一転。カオリが来た途端、身を改めるアルマーニスーツ。 そんな嘘っぱち、信じてしまうんだ。アナタは。 「フフフフ。」 カオリは、そんなアルマーニスーツを見て、本当にうれしそうな笑みを浮かべた。 あ、悪女だ、あんた。