『キーンコーン……』 優斗との約束のある放課後になった。 私が優斗を見ると、優斗は右手を広げて「少しだけ待って」と合図を送る。 それを受け取った私が小さく頷く。 「琴音、ほんじゃね。」 「うん、ばいばい。」 最近、美穂はずっと彼氏と一緒にいるみたいだ。 いつも2人で手をつないで帰っていくのを見かける。 2人とも凄く幸せそうで…… そうだよ。 恋って幸せなものなんじゃないの? どうして―― 私の恋は胸が張り裂けてしまいそうなほど、こんなにも苦しいのだろう。