あんた、そんなに可愛い息子を殺したいの?と喉まで出かけたがそれを飲み込む。
多分、言ったもんなら命の保証ないし。
「で、母上は何用ですか?」
すると、とても三十代には見えない可愛らしい我が母上は、ニッコリ笑顔で言った。
「何用って失礼ね。可愛い息子のルウイを迎えに来たのよ?」
とうとうあの世へのお迎えか?
つか、あんた、さっき物騒な事を、その可愛い息子の俺に言ったんだけど?
あり?迎えに来たって護衛も付けずに一人でかい。
あんた、それでも魔法界ガーネルド王家王妃様なんだよ?
少しは危機感覚えろよ!


