ルウイがキレて2時間後、ようやく魔法界へと旅立つ準備が完了した。


「じゃあ、行きましょ♪」


王妃は、床に手を付く。

と、王妃とルウイを中心に魔法陣が浮かび上がり、一瞬だけ辺り一面光で何も見えなくなる

次の瞬間、二人がいたのは城の中の玉座の間だった。


「ただいまー♪♪」


笑顔で…、いや殺意百パーセントの母上の隣で俺は、固くなった。

父上…いや魔法界第五十二代目世界王のクロウ・ガーネルド王は、アロハシャツに黒いスーツ、グラサンというどっかのヤ●ザみたいな格好で玉座にだらし無く座り、エロ本を読んでいた。


母上の顔が次第に引き攣り、頭から角が生え、後ろに般若が真剣を構えてるような殺気がひしひし伝わって来た。


「ルウイ…カオスの所に行って来なさいな?」


「はい母上。では後ほど」


と、そそくさと 俺は父上に心の中で合掌し、現場から非難した。



父上、ご愁傷様ですが、巻き添えは喰らいたくないので非難します。

俺、まだあの世逝きたくねえから。逝くなら金髪の巨乳で超絶美女の天使を迎えにほしいが…。